俺は、カウンター席の隣に座る不景気そうな上司に目をやる。この部長、いいおっさんではあるのだが、酒が入ると愚痴っぽくて仕方がない。散々ひとりで毒を吐き尽くして、もう日本酒手酌モードに入ってやがる。これは記憶が飛んでる証拠だ。
上司は、軽く首を回した。この騒音で、伝わってるのかわらない。でも構わない。このまま去っても問題ないことは知っている。このひと、隣に誰かいようといまいと、ちゃんと終電前に会計して自動的に家族の待っている家まで帰る、帰巣本能の強いひとなのだ。記憶飛んでるくせに。ちなみに、ちゃんとレシートを持ち帰ってるので、翌日ワリカン精算になる。
「……えと、あの」
期待していなかったのに、反応があった。可愛らしい声だ。
「ん? どした?」
「……れそう」
「なに? どうしたの?」
「……も、れそう。……漏れそうなんれすう~! 女子トイレ、なかなか空かないんれしゅう~!」
真っ赤な顔で、
OLがそういった。若干ろれつが回ってない。結構呑んでるなこれは。そして、かなり切羽詰まってる。
「あ、そ、そう。やばいね」
「やばいんれしゅう~! 漏れちゃう! ああっ! 漏らしちゃう~! やらあ~!」
お漏らししてるの見てみたい。そう思ったけど、口に出すわけにはいかない。
「じ、じゃあ、男子トイレ使う? 俺ついていくから」
そういうと、
OLは涙目でこくこくとうなずいた。
男子トイレのドアを開ける。中は無人だった。個室トイレは、ふたつ。俺は
OLを呼び込んで、奥の個室へ案内した。
バタン。俺は後ろ手に、ドアを閉める。
そう。後ろ手に、だ。
「ちょ!? なんで一緒に入ってるんですかぁ~!?」という反応を期待した、ちょっとした酔っぱらいギャグのつもりだったのだが、女の子はもどかしそうにタイトなスカートをまくり上げ、ずるずるっとパンティごと黒いストッキングをずり下げ、ぺたんと便座に腰掛けた。
「あっ! ……はぁ~」
ほっぺに手を当て、うっとりとした顔で放尿を始める。
放尿、だと?
始めた、だと?
俺は、あっけにとられた。
女の子が
おしっこしてる。
俺がいるのに、女の子が
おしっこしてる。
膝がくっつくくらい狭い個室で、におってくるくらい近くで、女の子が
おしっこしてる。
透明な
おしっこを、勢いよくプシャーッと放出してる。
つまり、どういうことかというと、白くすべすべしたふとももとか、薄い陰毛どころじゃなくて、あの、おまんこが丸見えだ。そして俺の視線は、彼女のおまんこから離れられない。
いいのかこれ。よくないだろこれ。ギャグで~す、じゃ済まないだろこれ。通報されるだろこれ。ごめんなさい部長。俺、逮捕されちゃう。あの難題案件、あとよろしく。
女の子の
おしっこが、弱まった。
シャッ! シャッ! とおまんこで
おしっこを切る。
おしっこの切れ目が人生の切れ目か。俺はただ立ち尽くしていた。
こてん。
「……ん? ……え? ええ?」
俺は驚愕した。
女の子が、寝た。
ポニーテイルの黒髪を背後のタンクに預けて、寝息を立て始めた。酔いで赤くなった顔に安堵の表情を浮かべ、口を半開きにし、控えめのマスカラをつけたまぶたを閉じている。
ぱっかー。
女の子の膝が、ゆっくりと左右に分かれる。
決して人前では見せてはいけない、お股全開のふしだらな格好。
おまんこ丸出し。
さっきよりよく見える。
おい、おい、おい。
いい、いい、いい。
いいチャンス。
俺は、ここで初めて勃起した。
胸が高鳴り、鼻息が荒くなる。
逃げるのなら今だ。何事もなく席に戻れば、何事もなく終わる。平穏だ。安全だ。ノーリスクだ。
だが、そんなの無理。
だって、若くみずみずしいおまんこが、こんなにそばにあるんだもの。おまんこチャンスなんだもの。ここで逃げたら、一生後悔するって。リスクマネジメントなんてクソ喰らえだって。
ドア一枚挟んだ背後に、酔っぱらいサラリーマンたちの声が入ってきた。だけど、もはやそんなことでは臆さない。
狭い個室で、俺はしゃがんだ。
ドキドキが止まらない。
女の子の股間に、顔を寄せる。
おまんこ。新人
OLのおまんこ。見知らぬ女の子のおまんこ。
おしっこで、濡れている。陰毛にしずくがついている。
鼻を鳴らしても、においはほとんどしない。くそ。酒のせいだ。
体勢が苦しくなってきた。俺はおそるおそる、女の子の太ももに手を乗せた。
なんの反応もない。
マジか。完全に熟睡か。世の中には、不思議なひともいるもんだ。ていうか、誰だここまでこの子に酒飲ませたの。感謝したいわ。
すべすべしてて、さらさらしてて、もちもちした白い太もも。彼女の体温を感じる。
「たっ、たまらん」
小声で、つぶやいてみた。
興奮が加速する。
震える指を伸ばす。
ぴと。濡れた陰毛に触れる。薄い。若さと新鮮さを感じる。
すすっと、指を下げる。
縦すじに沿って指を上下させる。
おまんこだ。おまんこに触ってる。新人
OLさんのおまんこに触ってる。
顔を上げると、女の子の安らかな寝顔は変わらない。ほんのり頬が赤くて、とても可愛い。
くにっ。
二本の指でおまんこを開く。
ピンク色の肉。ぬめぬめと光っている。
くにゅっ。
膣穴が見えた。
どうやら処女ではないようだ。こんだけ可愛いんだから、当たり前か。カレシだっているだろう。すいませんカレシさん。この子のおまんこ、見ちゃってます。まじまじと。
それにしても、綺麗だ。綺麗なおまんこだ。まだそれほど使い込まれてはいない。
人差し指と薬指で広げたまま、中指を挿れてみる。
暖かい。
中指に、彼女の膣内体温を感じる。
ねちっ。くにゅっ。
指にまとわりつく粘膜。ちと、きつい。濡れているとはいってもおしっこで濡れているだけだ。まん汁が出てるわけじゃない。
指を抜いて、舐めた。おまんこの味。酒のせいでまったくわからない。おのれ。
唾液をたぷりつけて、再度指をおまんこに挿れる。
ねちねち。くちくち。
クリトリスも、刺激してやる。ちっちゃなクリトリスだ。
くにくに。くりっ。
いいぞ。指でのクンニが刺激になったのか、濡れてきた。まん汁が出てきた。
だが、まだ足りない。
俺は、ぐんと首を伸ばした。ふとももの間に、頬が埋まる。
ペロ。
しょっぱいだろうおしっこまんこの味はしない。ちくしょう。酒やめようかな。
ちゅぷっ。ちゅぱっ。めちゅっ。
美味しい。
おまんこ美味しい。
味とかにおいとかもうそんなことは関係ない。おまんこ舐めてる。それだけで美味しい。
ぐいぐいと顔を押しつけ、おまんこを舐める。吸う。唾液を流し込む。
もういいだろう。いや、もう我慢の限界だ。
女の子の顔を確認。安らかだ。半開きの唇がエロい。完全に熟睡中。問題ない。問題なのは、ストッキングだ。パンティといっしょに、足首の上あたりでくっついている。
脱がすしかない。せっかくだから、パンティとストッキングはお持ち帰りしよう。俺は真新しいパンプスを脱がし、パンティのからまるストッキングをずり取った。
暖かいストッキングとパンティ。においをかぐが、酒なんか嫌いだ。まあいい。明日楽しもう。ズボンのポケットに突っ込む。
準備が整った。
俺は顔を離して立ち上がり、いそいそとズボンを下ろした。
ガチ勃起したチンコが、あらわになる。手で弾くと、頼もしく反発する。
いよいよだ。本番だ。
俺は
OLの細く締まった白い脚を両肩に乗せ、ぐいと腰を突き出した。
赤い亀頭が、ピンク色のおまんこに近づく。触れる。撫でる。こする。じょりっと陰毛をこする。息が荒くなる。チンコの角度を下げて、下からこする。ぬるっとした感触。糸を引く。こする。こする。
女の子の顔を見つめる。若い。可愛い。ポニーテイルの黒髪。整った顔立ち。柔らかそうな頬。エロい唇。乱れたもみあげ。
「……い、いただきます」
赤くなった耳に、そっとささやいた。
ずぷっ。ぬぷぷぷっ。
俺のナマチンコが、彼女のおまんこに吸い込まれていく。きつい。まだそんなに濡れていなかったか。だけど、無理じゃない。何度か前後にこすり、ぐいっと挿れる。
根本まで入った。
声が出そうになる。それくらい、気持ちいい。
ゆっくりと、前後に腰を振った。
ねちっこい抵抗が、徐々に和らぐ。濡れてきた。まん汁が俺のチンコにまとわりつく。OLのおまんこが、俺のチンコに喜んでる。
腰を動かしながら、女の子の唇を舐めた。リップはつけてないのか薄いのか。どっちでもいい。どうせ今は味なんてわからない。
すぐにイきそうになった。
けれど、このロケーションが助けてくれた。
トイレに入ってくる酔っぱらいどものダミ声。勢いよく閉じられる隣の個室のドア。プッ放される屁。聞きたくないブリ音。そういったものが、俺の興奮をときどき冷めさせる。
音も立てちゃいけない。激しくパンパンしていれば、いくら酔っぱらいでも気づくだろう。静かに優しく、腰を振る。
女の子の白い顔と、白いブラウスと、俺のチンコが出し入れされているおまんこを眺める。
俺の頬には、白いすべすべふくらはぎ。ぺろぺろ舐めちゃう。
ずっちゅずっちゅずっちゅ。
ぷっちゅぷっちゅぷっちゅ。
いいぞ、汁だくだ。
ああ、気持ちいい。
このおまんこ、最高に気持ちいい。
眠っている無抵抗の女の子、気持ちいい。
最低だ。男として最悪だ。人間として失格だ。わかってる。わかってるけどやめられない。やめられるわけない。だって気持ちいいんだもの。名前も知らない女の子を、こうして犯してる。ナマチンコで
レイプしてる。最高だ。最低に最高だ。
この子がおしっこをしてから、どれくらい経っただろう。
そうだ。あまり遅いとこの子の仲間が心配するだろう。
ていうか、いよいよ限界だ。酔っぱらいの放屁すら、効果がなくなってきた。
もちろん、中に出してやる。
どうせ犯罪行為なのだ。最後までやってやる。最高の最低をやってやる。
孕むがいい。
酔いつぶれているうちに見知らぬ男に
レイプされ、知らぬ間に妊娠してしまうがいい。
とてつもない嗜虐感が俺を包む。やっちゃう。やっちゃうよ俺は。出しちゃうよ!
見知らぬおまんこに、
中出ししちゃう!
中出し!
中出し!
びゅびゅーっ! びゅくん! びゅびゅっ! びゅーっ!
射精した。
思いっきり出した。
精液を出しながら、腰を振る。
奥へ奥へ。出したての精液を、子宮の中へ。確実に孕むように。絶対に妊娠するように。
腰の動きを止める。一番深いところで、チンコを止めた。
「……あっ! ……はあっ!」
俺は、力なく喘いだ。
よかった。とってもよかった。
満足感と疲労感に恍惚となる前に、罪悪感がビッグウェーブとなってやってきた。
ヤッチャッタ。
犯罪です。
これヤバイ。どうすんだこれ。後始末。
冷や汗が流れる。背筋が寒い。
チンコを、にゅぷっと抜いた。
ぱっくりと開いたおまんこから、精液がどぼどぼっとこぼれ落ちる。そうとう出たぞこれ。びっくりするくらい出てる。
まずいぞ。おまんこの中の精液なんとかしないと。洗わないと。そうだ。俺はひらめいた。尿意がひらめいた。もともと小便するためにトイレに来たんだった。膀胱ぱんぱんだ。
俺は精神集中し、切り替えた。いでよ小便。なかなか出ない。頑張れ俺。
じょばーっ。
出た。俺の萎えたチンコから、小便が勢いよく放出された。ホースを調整。おまんこの穴を狙い撃ち。
興奮するようなプレイだが、それどころじゃない。とにかく小便でおまんこを綺麗にするのだ。精液を洗い流すのだ。それにしてもよく出るな。そうとう我慢してたからな。
レイプされ
中出しされ小便をぶっかけられた可哀想なOLは、白い顔をさらに白くして、眠っている。
ごめんなさい。
ほんとごめんなさい。
孕ましてごめんなさい。
俺の小便が勢いをなくし、じきに止まった。ぴっぴと切って、ズボンを上げる。
最後の仕上げだ。俺はトイレットペーパーをぐるぐると手に巻き付け、おまんこを吹いた。ごしごしふいた。精液の粘性のせいか、紙の破片がおまんこに張り付いた。それもきちんと剥がした。
ポケットから、パンティを取り出す。持って帰るつもりだったけど、
レイプの痕跡は残したくない。脚を通して、膝まで上げた。ストッキングも戻し、仕上げにパンプスを履かせた。
だいぶ時間がかかってしまった。大丈夫だろうか。この子の同僚とか上司とかが、もう捜索願を出しているかも知れない。
逃げなくては。見つかったら、なにもかもを失う。
わかっている。犯罪だ。最低最悪の非道だ。酔いつぶれて意識をなくした女の子を
レイプし、孕ましただなんて、決して天が許さない極悪な所行だ。俺は一生、後悔し続けるだろう。
だけど、今は助かりたい。
そのためには、一刻も早くこの場から離れることだ。
俺は最後に、青白い顔をした女の子に向かってごめんなさいと謝った。
と、その刹那。
ガタン! という音とともに、女の子が立ち上がった。
俺は硬直した。
血の気が引く。頭がしびれる。
彼女は目を見開き、俺を凝視する。
真っ青な顔で、頬をふくらましている。
「……あ」
赤→白→青。
と思った時には、もう遅かった。
OLは盛大にゲロを吐いた。
なるほど。これが天罰か。
俺は、もらいゲロした。