高崎真由子は、ドキドキしていた。
来年の春で高校を卒業する彼女は、制服のセーラー服を着ていた。スカートはかなり短く、紺のハイソックスをはいている。
おでこが広く、眼鏡を着けた真由子は、とても小柄だった。普段着でいると、小学生に間違われるくらい背が低く、童顔だった。胸も、ほとんど膨らんでなくて、Aカップだった。
彼女が立っているのは、都内某所にある、雑居ビルの前。
人通りは少なく、日陰になった裏地だ。所狭しと並んだ古いビルには、あやしげな看板が連なっている。
ついに、きちゃったんだ。
真由子は、汗でびっしょりになった手で、鞄をぎゅっと握りしめた。
びっしょりになっているのは、手だけではない。真由子は、もじもじと、膝をこする。
目の前にあるビルの入り口には、簡素な看板が置かれている。
「頑張って、真由子!」
真由子は、自分を励まし、ひとりうなずくと、ビルの中に、脚を踏み入れた。
――東日本オナニスト連盟。
看板には、そう書かれていた。
真由子は、決めていた。
高校を卒業したら、プロのオナニストになる。
担任の先生には、まだ相談していない。幼い頃に家から出て行った母親にも、話していない。
けど、父親には、承諾をもらっていた。お前なら、才能があるし、需要もあるだろうと、賛成してくれた。弟も、応援してくれている。
今更、引き返すことはできない。
狭くてボロいエレベーターに乗り、4階に行く。耳が聞こえなくなるくらい、緊張する。
無人の受付で、受話器を取ると、女性の声で、中に入れといわれた。
いよいよだ。第一歩を、踏み出すのだ。
ドアを開けると、タイトな黒いスーツに身を包んだ女性が、立っていた。
「こんにちは。高崎真由子さんですね?」
知的そうな、美人だ。つり上がり気味の目は淫靡で、つややかな唇は卑猥だった。大きく膨らんだ胸で、スーツのボタンが弾け飛びそう。
真由子は、さっと、うつむいた。いきなり、くじけそうになる。
このひとは、プロだ。間違いなく、プロの、オナニストだ。いきなり、本物と対面だなんて。
レベルが、高い。
プロのオナニストは、彼女のように、美しいひとばかりなのだろうか。あたしみたいな幼児体型の女の子なんて、お払い箱なんじゃないだろうか。
「真由子、さん?」
「あ、はい! よろしく、お願いしますっ!」
真由子は、慌てて頭を下げる。
勇気を出さなくちゃ。ずっと、夢見てきたことなんだから。
「よろしく、真由子さん。今日は、私が、あたなの担当をさせていただきます」
そういって、彼女は名刺を差し出す。
受け取ると、ピンク色でアダルトチックな名刺には、『東日本オナニスト連盟 女子部少女課顧問 佐野茉莉』と印刷されていた。
「佐野……、茉莉、さん」
「じゃあ、面接を行いますので、こちらへ」
「あ、はい!」
真由子は、茉莉に案内され、面接室に入る。
殺風景な部屋だ。茉莉は、長机の向こうに回り込み、腰を下ろす。その背後には、大型の液晶テレビが置かれている。
真由子は、部屋の中央にあるパイプ椅子のそばに、立った。
「真由子さん。座ってください」
「あ、はい。よろしくお願いします」
大きく頭を下げてから、真由子は着席した。
「緊張、してますか?」
茉莉が、くすりと笑った。可愛らしい笑顔だ。
「いえ、あの……。はい」
「いいのよ。高校三年生、でしたっけ。18歳、ね。若くて、うらやましいわ」
「そ、そんな……。茉莉さんの方が、綺麗です」
「ふふふ。あなただって、可愛いわよ。きっと、人気が出ると思うわ。でも、どうしてプロのオナニストになろうと思ったの?」
ペンを持つ茉莉の目が、キラリと光った。
面接が、始まったのだ。
真由子は、すーっと息を吸い込んだ。恥ずかしがっている場合じゃない。
「ず、ずっと前から、オナニーが、好きだったんです。それで……」
「最初にオナニーをしたのは、いつ?」
「7歳の時です」
「小学校1年生かしら。ふふふ。プロのオナニストは、だいたいそれくらいには、オナニーを覚えてるわ。あなたの場合、きっかけはなに?」
「……よく、覚えてません」
「真由子さん。恥ずかしがらなくていいのよ? 私も、この連盟に登録しているひとも、みんな、オナニー大好きなんだから。知ってるでしょ? すべてをさらけ出して、いいのよ」
茉莉に、笑顔でそういわれ、真由子は少し緊張が解けた。
そうだ。恥ずかしいけど、いわなくちゃ。面接なんだから、なにもかも、包み隠さず、話さなくちゃいけないんだ。
「はい。ごめんなさい。えと、覚えているのは、……学校の机の角に、こすりつけたり、……鉄棒に跨って、こすりつけたり」
「ふふふ。みんなやるわよねえ、それ。誰かに見付かって、とがめられたりしなかった?」
「……はい。男子にからかわれて、それで、恥ずかしいことなんだな、って知りました。それから、ひとりで、家の中ですることにしました」
「道具は?」
「シャーペンとか、ノートのへりとか……。すじにはさんで、動かしてました」
顔面から、火が噴きそう。真由子は、耳まで真っ赤になっていた。
恥ずかしい。声が、震える。
これは、面接というか、羞恥プレイに近い。
「可愛いオナニーね。それからずっと、続けるようになったの?」
茉莉は、真由子の発言を、書類に記入している。
「は、はい。日課に、なりました」
「そう。今日は、恋人は持ってきてくれました?」
茉莉は、ペンを置く。
空気が、変わった。真由子は、ドキっとして、身をこわばらす。
「……は、はい」
「見せて」
茉莉は、目を細めて、笑みを浮かべる。
……やっぱり、見せなくちゃいけないのか。
どうしよう。恥ずかしい。逃げ出したい。
ドクンドクンと、心臓が激しく鼓動する。
頑張って、真由子! 自分で、自分を励ます。
「……こ、これです!」
真由子は、鞄を膝の上に置くと、思い切って、恋人を取り出した。
黒い、ディルド。
直径5センチ、長さ18センチの、ゴム製ディルドだ。
極太のペニスをかたどったそれは、とてもリアルで、血管のようなものが渦を巻き、反り返り、亀頭がの部分が誇張されている。
真由子の、ディルドを持つ手は、震えていた。
自分が愛用しているディルドを、ひとに見せるのは、初めてだ。今朝、使ったばかりのディルド。いちおう洗ってはあるけど、毎日、膣に挿入しているものだ。あまりの恥ずかしさに、泣きそうになる。
「まあ! ずいぶん大きな恋人ね! すっごい下品だわ!」
茉莉の目が、輝いた。
「は、はい。……3年くらい、使ってます」
「3年? 中学生のころから?」
「はい」
「じゃあ、もしかして、……初めても、そのコ?」
「え? ……は、はい」
真由子は、ぎゅと目をつぶって、うなずいた。
茉莉が、身を乗り出した。
「本当に? 初めてって、処女のことよ? そのコに、処女を奪われたの?」
「……はい。このディルドで、自分で、……処女を失いました」
真由子は、愛用のディルドを見ながら、肩を震わせる。
話しちゃった。
ひとに、話しちゃった。
このディルドで、処女膜を破ったことを、話しちゃった。
恥ずかしくて、恥ずかしくて、消えてしまいたくなる。
「すごいわ! 小柄なのに、そんなにぶっといコ、よく入ったわね。どうやったの?」
「あ、あたし、濡れやすいんです。……すごい、ぐちゃぐちゃになって……。それでも、苦労しました。床に置いて、思いっ切り広げて、体重をかけて、……一気に、破りました」
「うふ。頑張ったのね。痛かった?」
「はい……。でも、気持ちよかったです」
今でも、はっきり思い出せる。
いよいよ、処女を失うという、不貞感。一度失ったら、戻れないという、背徳感。男性のペニスじゃなく、ディルドで処女を失うという、変態的興奮。
みちびちっと、音を発てて膜が破れた瞬間、頭の中で、なにかが弾けた。
一心不乱に、腰を上下させた。ディルドを膣全体で感じ、子宮が突かれるのを感じた。
そして、イった。
床に広がった、えっちな汁と、おしっこと、血を見て、達成感を覚えた。
自分で、自分の処女を奪った。
自分のことが、なによりも、愛おしくなった。
そもそも、通信販売でディルドを買ったのは、処女を失うためだった。よりいっそう、オナニーで快楽をむさぼるために、必要な手続きだった。
後悔は、していない。
処女を失ってからのオナニーは、クリトリスや入り口をいじっていた時に比べて、数倍の快感を得ることができた。大好きなプレイができるようになったのも、ディルドで拡張したお陰だ。
「ふふ。見所があるわね。プロのオナニストでも、自分で処女を奪ったコは、少ないわ」
「……いるんですか?」
「いるわよ。だって、私もそうだもん。真由子さんが、どんな気持ちになったか、よくわかるわ」
いるのか。
ちょっと残念に思うとともに、茉莉に対して親近感を抱く。
「じゃあ、真由子さんは、男性経験ってないのかしら?」
「……はい。ありません。オナニーだけです」
「私は、男性経験あるわ。妊娠したこともあるの」
「え! ……そ、そうなんですか?」
裏切られたような気持ちになった。
自分で処女を奪ったくせに、オナニストのくせに、男性としたことがあるなんて。
「うん。堕ろしたけどね。プロになる前に、いろいろなプレイを経験してるわ。プロのオナニストには、そういうのも必要だと思う。ま、プロになってからは、そーいうの、禁止だけどね」
「……あ、あたしは、オナニーだけでいいです」
「そう。じゃあ、真由子さんは、どんなオナニーが好き?」
「えと。……パンティが、好きなんです」
「パンティ? パンティはいたまま、オナニーするの?」
「は、はい。あと、においかいだりとか……。自分の汚れたパンティが、大好きなんです!」
いっちゃった。いっちゃった。
真由子は、意識が遠のきそうなほど、恥ずかしくなる。
「ふーん。わりと、ノーマルなのね」
「そ、……そうです、か?」
ノーマル、なのか。
真由子は、危機感を覚える。恥ずかしいことを口にしたと思ったのに、パンティオナニーだけじゃ、プロでは通用しないのか。
「壊オナは、経験済み?」
「はい!」
真由子は、元気よく返事をした。
壊オナ。
文字通り、壊れちゃうほどの快楽が得られる、オナニーのことだ。
オナニストにとっては、当たり前のオナニーだが、素人には危険なオナニーだ。
方法は、いくつかあるが、だいたいは同じだ。
部屋の、ドアの前で行う。
まず、オマンコに、バイブレーターを深く挿入する。この時、まだスイッチは入れない。そのままパンティをはき、ジーンズもはく。脱げないように、腰と、股関節のところを、ガムテープで、きつく、ぐるぐるに巻く。
膝を折り、ふくらはぎとふとももを密着させた状態で、ここにもガムテープをきつく巻く。脚が、伸びないようにするのだ。脚を閉じてから、もう一度、ふとももの周りを、ガムテープで巻く。これで、完全に固定されるので、脚を開くことすらできない。
乳首に、ローターを当て、ブラジャーをする。ここも、ガムテープで、きつく固定する。全身、ガムテープだらけだ。
口には、声が漏れないように、前日はいていたパンティを突っ込み、タオルを巻いて固定する。
バイブレーターのリモコンを持った状態で、タオルを使って、両方の手首を巻く。手錠の変わりだ。
手を上に上げて、ドアノブにタオルを引っかけたら、準備完了。
リモコンのスイッチをマックスにして、放り投げる。
まったく自由がきかず、身動きできない状態で、バイブレーターとローターが動く。
じわじわと、気持ちよさが加速していく。悶えたくても、身動きできない。
拘束感と、背徳感と、快感。すぐに、1度目の絶頂を迎える。
このオナニーの強烈なところは、やめたくても、やめられないところだ。
イっても、イっても、バイブレーターは止まらない。
誰かが止めにくるか、電池が切れるか、タオルが解けるまで、延々と快楽が動くのだ。拷問に近い。
本当に、壊れそうになる。オマンコが、頭が、おかしくなってしまいそうになる。
何度となくイき、泣きわめき、失神する。振動で意識を回復しても、敏感になっているので、すぐにまたイきまくり、失神する。
真由子の場合、学校を休んで、朝から行うことが多い。タオルが解けないと、弟が学校から帰ってくるまでの6時間、イきっぱなしになる。
恋人のディルドを挿入し、電動マッサージ器をあてがう壊オナも、したことがある。
電動マッサージ器は、電池じゃなくて、コンセントから電源を得ている。だから、電池切れは期待できない。
ディルドの太さと、電動マッサージ器の激しい振動は、気が狂わんばかりの快感だった。
「壊オナの頻度は?」
「……週に、1回です」
当然、家族にはバレていた。弟だけじゃなく、父親にも助けられたことがあるのだ。
だから、週に1回だけにしなさいと、念を押されている。本当は、もっとしたいのだけど。
「ふーん。少ないわね」
「……ごめんなさい」
「ふふ。いいわ。真由子さん、プロのオナニーって、観たことある?」
「あ、はい。……DVDで、いくつか」
通信販売で、手に入れたものだ。父親が持っていたものも、ある。
真由子のオナニーの教科書であり、プロになろうと決心した原因の、ひとつだ。
「修正されたものね。無修正だと、迫力が違うわよ。観てみる?」
「え? ……無修正のやつ、観れるんですか?」
真由子は、指先で眼鏡を直す。
「ふふふ。じゃあ、観ましょうか」
茉莉は、机の上にあったリモコンを、操作する。
彼女の背後にある、大型の液晶テレビのスイッチが、入る。
『ああっ! あん! あん! あーん!』
いきなり、大音量のあえぎ声が、放出された。
わくわくしている隙もない。映し出された女の子のオナニーは、すでにクライマックスだ。
その映像は、ライブ会場で行われた公開オナニーを、収録したものだった。
ゴーヤを使った、野菜オナニー。三角木馬オナニー。ぬるぬるのローションオナニー。逆さ宙づりオナニー。おしっこオナニー。浣腸脱糞オナニーは、ガラスに覆われた小部屋で行われていた。
やはり無修正は、モザイクがかかったものとは、迫力が違う。生々しくて、今にも、におってきそうだ。
太く長いディルドの両端を、ふたりの女性がオマンコに挿入し、腰を振ってオナニーするシーンも、映し出された。途中から、それは2本に増える。ふたりのアナルにも、挿入されたのだ。
プロになったら、こういうプレイも、いつかやってみたいなと、真由子は思う。
ジムによくあるような、固定された自転車が、登場した。そのサドルには、ディルドが装着されている。ペダルをこぐと、ディルドが上下する仕組みだ。
割れんばかりの拍手の中、全裸の綺麗な女性が登場した。
自転車に跨ると、ペダルをこぎ始めた。
ずぷずぷと、ディルドがオマンコに出し入れされるところが、大写しになる。
スタイルのいい、綺麗な女性が、髪を振り乱して、悶えて始めた。
真由子は、うずうずしてしまう。
プロのオナニストの、オナニー。
プロのオナニストは、たくさんの観客の前で、こんな変態プレイを、披露するのだ。
気持ちいいだろうな。快感だろうな。
それにしても、綺麗な女性だ。おっぱいが大きくて、ぷるんぷるん揺れている。でも、どこかで、見たことがあるような。
「見て、真由子さん。お尻の穴、ひくひくしてるでしょ?」
茉莉は、うっとりした目で、唇を嘗めた。タイトなスカートをまくり上げて、指を、股間に這わしている。
「あ、はい。……ひ、開いちゃってますね」
「ふふ。この時は、物足りなかったわ。次回は、ディルドをもう1本増やす予定よ」
「あっ!」
真由子は、気付いた。
彼女だ。テレビの中で、ペダルをこいでいるのは、茉莉だった。
テレビの中の茉莉が、大きく叫び、ぷっしゃー! と、おしっこを漏らした。イったのだ。
観客席から、丸められたティッシュが、紙吹雪のように、投げ入れられる。
オナニーした後の、ティッシュ。精子がたっぷりと拭き取られた、ティッシュ。
それは、オナニストのプレイに対する、賞賛の証だ。
「……すごい」
真由子は、握りしめたディルドを、股間に強くあてがっていた。
オナニーしたい衝動を、一生懸命こらえる。
「真由子さん。濡れちゃった?」
茉莉が、淫靡な表情で、真由子に視線を送る。
「え? ……あ、あの、……あたしは」
「いいのよ? 本当のことをいって」
「……は、はい。たぶん、……ぐちゃぐちゃです」
真由子は、恥ずかしくて、ぐっと唇を噛んだ。
「ふふふ。身体の準備ができてるんだったら、実技、見せてもらおうかしら」
「じ、実技、ですか?」
真由子の声が、裏返る。
「そうよ。こっちへいらっしゃい」
茉莉は、テレビを消した。スカートを直して立ち上がると、ドアの前に立つ。
「今ならまだ、引き返せるわよ。この先に行くと、あなたのオナニーは、撮影されて、保管されるわ。公開されることもあるわ」
「こ、公開、ですか? あたしの、オナニーが……」
「クオリティによるけどね。どうする? オナニーする? それとも、プロになるのは諦める?」
茉莉は、真剣なまなざしだった。
試されてる。
覚悟を、問われている。
そう思った真由子は、決断した。
「わかりました。茉莉さん。あたし、オナニーします!」
立ち上がった真由子は、鞄とディルドを持ち、小走りで、茉莉のそばに行く。真摯な目で、茉莉を見上げる。
「ふふふ。いいわね。楽しみだわ、あなたのオナニー」
「はい。頑張ります!」
「じゃあ、入りなさい」
茉莉が、ドアを開けた。部屋の明かりと、点ける。
「……え?」
真由子は、絶句した。
普通の部屋じゃない。その小さな部屋は、三方が、鏡でできていのだ。
「マジックミラーよ。こっちからは見えないけど、鏡の向こうに、面接官が待機しているわ」
「め、面接官、ですか? ……あたしのオナニーを、見るんですか?」
「そうよ。間近で見るわ。試験ですもの。恐い?」
「こ、恐くは、ありません。大丈夫です!」
真由子は、自分から、部屋に足を踏み入れた。
頑張って、真由子。
絶対に、負けない。。
プロのオナニストに、なるんだ!
「いつでもいいわ。気分が乗ったら、始めてね」
茉莉はそういって、ドアを閉めた。ガチャリと、鍵が閉められる。
ひとりに、なった。
見えないが、ひとの目がある、個室。
知らないひとたちの前で、これからあたしは、オナニーをするんだ。
身体が、震えた。心臓が、口から飛び出しそうだ。
鏡に、真由子の姿が写る。半笑いで、今にも泣き出しそうな表情をしていた。
だめだめ。もっと、えっちな顔しなくちゃ。
真由子は、部屋のすみに、鞄とディルドを置いて、深呼吸した。
父親の言葉を、思い出す。
「真由子。お前は、とてもえっちな娘だ。変態娘だ。母さんと、そっくりだよ。だから、きっとなれる。プロのオナニストに、なれる。父さんは、信じてるぞ」
弟の言葉を、思い出す。
「姉ちゃんって、ロリっぽいよね。年上なのに、妹みたいだ。おっぱい、ぺったんこだし。でも、そこがいいんだ。オレみたいな、ロリ好きには、たまんないよ。眼鏡っコだっていうのも、ポイント高いし。姉ちゃんがプロになったら、オレ、絶対ファンになるよ! 今でもファンだけどさ」
父親と弟には、何度も、オナニーを見せていた。真由子のオナニーが終わるまでに、彼らはたいてい、3回はイってくれた。
自信は、ある。
あたしのオナニーで、たくさんのひとに、イってもらう。それを夢見て、今まで頑張ってきたんだ。たくさん、練習してきたんだ。
頑張れ、真由子。
そうだ。あたしは、絶対に、プロのオナニストに、なるんだから!
「高崎真由子。オナニーします!」
ずばっとセーラー服を脱ぎ、ミニスカートを下ろし、Aカップのブラジャーを外した。
鏡に映った自分の裸体を、確認する。
ほんのりと膨らんだおっぱいに、あずき色の乳首が硬くなって勃っている。腰のくびれがほとんどない、幼児体型。
パンティは、はいたままだ。ふちにピンク色のレースが入った、白い綿のパンティ。リボンが可愛らしくて、お気に入りのものだ。身体に、ぴっちりと張り付いている。
紺のハイソックスと、革靴も、脱がないことにした。
みずみずしい、白い肌。
我ながら、綺麗な身体をしていると、思う。子どもっぽいけど、可愛いと思う。
真由子は、ドキドキしながら、部屋の真ん中に行って、腰を下ろした。
眼鏡の位置を、指先で直し、自分のパンティを見る。
「パンティ。はぁ……。あたしの、パンティ」
そっと、パンティを、手で撫でる。綿の、手触り。暖かい体温。しっとりとした白い肌が、うっすらと桃色に染まっていることに気付いた。
「パンティ。……はぁん。パンティ、好き」
パンティの下にある、陰毛のじょりっとした感触を、楽しむ。もう片方の手で、太ももを撫でた。柔らかくて、すべすべしている。
鏡の中の真由子は、うっとりした顔で、口を軽く開いていた。
「えっちな、あたし……。眼鏡っ娘で、ロリ体型で、可愛くて、萌え萌えで、……すっごい、すけべ」
指先を、そっと、クロッチの部分に移動させる。
濡れていた。
股を大きく開くと、鏡に写るパンティは、細長い染みができていた。
「あぁん。濡れちゃってるぅ。あたしのパンティ、濡れてるよぉ。……はぁん。すっごい、えっち。えっちな染みで、あたしのパンティ、汚れちゃってるよぉ」
完全にスイッチが入った。
真由子は、M字開脚して、オマンコに指を這わせる。。
「はぁん! 指で、オマンコいじってるよぉ。あたしの指が、オマンコいじってるぅ! あたしの、われめちゃん。ぷっくりとしたわれめを、指でなぞってるよぉ。濡れて、しめってるパンティ。パンティ。はぁん。えっちだよぉ!」
お尻を、落とした。脚を広げたまま、指でパンティをこする。激しく、こする。ちゅくちゅくと、音が鳴り始めた。
「はぁあん! えっちな音がするよぉ! あたしのオマンコ、パンティでこすられて、えっちな音しちゃってるよぉ! はぁん。あーん。パンティ、気持ちいいよぉ。パンティ、どうしてこんなに、えっちなの? ただの布なのに。こんなに可愛くて、えっちで……」
四つん這いになって、両手で、突き出したお尻を揉む。むにゅむにゅと、揉みまくる。マシュマロみたいな感触だ。
パンティの前と後ろをつまんで、股間に食い込ませる。ぎゅうっと、われめに入った。薄い陰毛が、ちらりと覗く。そのまま、こすこすと、パンティをしごく。
「あーん。はぁーん。食い込んでるよぉ。パンティ、濡れたパンティ、オマンコに食い込んでるよぉ。気持ちいいよぉ。パンティが、オマンコと、お尻の穴に食い込んでて、気持ちいいよぉ。パンティに、犯されてるよぉ」
くるりと、仰向けになる。
「あーん。クリちゃんが、ぷっくりしてるぅ。パンティの上からでも、わかるようになっちゃってるよぉ。硬くて、敏感で、えっちなクリちゃん。パンティで、感じちゃってるぅ。はぁん。あーん。あーん。パンティが食い込んでて、気持ちいいよぉ!」
ビクン! ビクン! と、身体を仰け反らせる。
「パンティ! あたしの、パンティ。可愛くて、えっちな、パンティ!」
真由子は、もどかしそうに、いそいそと、パンティを脱いだ。
愛液でぐっしょりと汚れたパンティの、においを、嗅ぐ。
「はぁーん。えっちなにおいだよぉ。パンティの、におい。あたしの、オマンコのにおい。びちょびちょに濡れてて、ぬるぬるして、すっごいえっちだよぉ。パンティ。あたしの、パンティ!」
指で、じかに、オマンコをいじる。ぷっくりしたお肉を掻き分け、入り口を、指で撫で回す。勃起したクリトリスを、ぎゅっとつねる。ガクガクと、身体が揺れた。
それでも、真由子の意識は、パンティに釘付けだ。
「パンティ! オマンコ味の、パンティ! あーん! あーん! パンティ、大好きだよぉ!」
しゃぶっと、パンティを嘗める。染みの付いた、クロッチの部分を、ぺちょぺちょ嘗める。
「んっ! んっ! んぱゃっ。ちゅぱっ。おいしい! おいしいよぉ、あたしのパンティ! オマンコの味がする、あたしのパンティ! んっ! んぱっ! はぁん。あたしのパンティ、ぬるぬるして、おいしいよぉ!」
涎と愛液のついたパンティで、顔を拭く。眼鏡が、ずれる。
「あーん。はぁーん。パンティ。あたしのパンティ!」
オマンコは、もう大洪水だった。愛液が、たらたらとあふれ出している。どうしようもなく、膣がうずいていた。
それでも、中に指を入れずに、我慢する。
これから行う、一番感じるプレイのためだ。
「はぁーん! もうだめぇ! 我慢できないーっ!」
真由子は、パンティのクロッチの部分を、オマンコに、ぴちゃっと、密着させた。その上から、オマンコをこする。
くちゅ。ちゅぷちゅぷ。ぬちゅ。ぷちゅう。
頭がぼーっとするくらい、興奮する。
「我慢んできなーい! やっちゃう! あたし、やっちゃうよーっ!」
ぐいっと、指に、力を入れた。
ぬぷぬぷっ。にちゃ。ぷちゅうっ。
パンティが、ぬるぬるのオマンコの中に、吸い込まれていく。
「はぁあ。パンティ。あたしのパンティ。えっちなパンティが、オマンコの中に……」
ゾクゾクしながら、真由子は指を押す。
熱い膣の中に、パンティが、どんどん入っていく。
おなかが、苦しくなる。だけど、止まらない。
ぐいぐいと、オマンコの中に、パンティを沈み込ませる。
オマンコからあふれるパンティを、指で丸め、ぎゅうぎゅうと、膣の中に押し込んだ。
「はぁあーん! パンティ、妊娠しちゃうぅーっ!」
にゅぷぷっ!
ついに、入った。
パンティが、すべて、真由子のオマンコの中に、入った。
「あぁあっは――んっ! パンティ――っ!」
のけぞり、大きな声で、叫ぶ。
膣の中が、パンティで満たされた。子宮まで、パンティに圧迫される。
すさまじい気持ちよさに、全身がガクガク震える。
鏡に、写っていた。
「……オマンコ、ぱっくり開いてるよぉ。オマンコのの中に、パンティ。……よく、見えちゃってるぅ」
変態。ド変態だ。こんな変態な女の子に、なっちゃった。パンティを膣の中に入れるだなんて、ありえない。
熱い。オマンコが、とっても熱い。愛液が、ぷちゅぷちゅと、したたり落ちる。
口に指を入れて、真由子は激しく悶える。
鏡を見ながら、Aカップのおっぱいを荒々しく揉み、硬くなった乳首を強くつねった。
気持ちいい。とっても、気持ちいい。
「はぁあーん! 可愛いよぉ! パンティ真由子、とっても可愛いよぉ! パンティ、妊娠しちゃってるよぉ!」
パンティ!
もっと、欲しい!
もっと、パンティが、欲しい!
真由子は、部屋の隅まで走ると、正座して、鞄を開けた。中身を、床にぶちまける。
むおん、と、真由子の大好きなにおいが、あふれ出した。
パンティだ。
鞄に詰め込んでいた真由子のパンティが、ばらまかれたのだ。十数枚のパンティが、花びらのように、散らばる。
洗濯していないものが、ほとんどだ。おしっこのにおいと、愛液のにおいで、強烈だ。
「あーん! パンティ! あたしのパンティ! 大好き! 可愛いパンティ、えっちなパンティ! 大好きぃ!」
ピンクと白のしましま模様のパンティを、はく。オマンコにパンティを入れたまま、パンティをはいたのだ。
水玉パンティを、クロッチの部分を中心に、口にふくむ。
レモンイエローのパンティで、汗を拭き、おっぱいをこする。
ピンクのレースのパンティの、においを楽しむ。そのまま、顔にかぶった。
「あっ! あっ! あーん! パンティ! 可愛いパンティ! あたしの、くさいパンティ! すごい! すっごいくさいよぉ! おしっこと、愛液のにおい! えっちだよぉ! パンティ、大好き! あたし、大好き!」
しましま模様のパンティを脱ぎ、仰向けに寝そべった。
大きく脚を開いて、オマンコの中に入ったパンティを、指でつまむ。
ゆっくりと、パンティを、引っ張る。
オマンコの肉ヒダをめくりあげながら、丸められたパンティが、出てくる。
ぬちゅ。みちっ。ぴちゅ。
パンティが、オマンコを、入り口を、こする。
「あっ! あっ! あっ! パ、パンティ! パンティーッ! あっ! うっ! 産まれちゃうぅーっ!」
ずるうっ!
ついに、ぐちょぐちょに濡れたパンティが、オマンコから、こぼれ落ちた。膣の中が、空になる。
身体が爆発しちゃいそうなくらい、壮絶な快感。
「はぁあーん! パンティ、産まれたよぉ! あたしのオマンコの中から、パンティが産まれたよぉ! パンティ! パンティ! あたしの、パンティ!」
かぶっていたパンティを、脱ぎ捨てる。
オマンコの中に入っていたパンティを、口の中に突っ込んだ。ちゅーちゅーと、吸う。ぬるぬるした、愛液の味。膣の中を、直接味わうみたいな感覚。
パンティを口から出すと、素早く、はいた。
愛液でぬるぬるになった、パンティ。暖かい。お尻まで、ぬっちょりと濡れる。
両手の指で、パンティの上から、オマンコと、アナルを、刺激する。
「あん! あん! パンティ! オマンコパンティ! オマンコパンティ、すっごいえっちだよぉ! ぬるぬるで、ぬちゃぬちゃで、気持ちいいっ!」
パンティに囲まれて、真由子は、もう限界だった。
オマンコパンティを脱ぎ、再び、オマンコに入れる。指でぎゅうぎゅう押し、オマンコに詰め込む。
「あっ! あっ! イく! イくイくイくイくっ! イっちゃう――っ! パンティ妊娠して、オマンコパンティで、オマンコイっちゃう――っ!」
指で、ぎゅうう――っと、パンティを押す。
膣が、ぎゅうう――っと、パンティを締め付ける。
子宮が、ぎゅうう――っと、パンティを押し返す。
「あぁ――っ! パーンティ――っ!」
びしゃっ! ぷっしゃぁ――っ!
尿道から、潮が激しく噴き出した。透明なそれは、噴水のように、辺りに飛び散る。
イった。真由子は、思いっ切り、イった。
なにも、考えられなかった。頭の中は、真っ白だ。
ぷにゅっ、ぽんっ!
膣圧で、パンティが押し出される。股間の下に、びちゃっと落ちる。
「あっ! くっ! はんっ!」
ビクンビクンと、痙攣する。
やっちゃった。
真由子は、幸せな気分に浸っていた。
ぐったりと床に倒れたまま、まったりと、余韻を味わう。
と、その時。
ガカッ! ゴウンゴウンゴウン。
三方の鏡の壁が、せり上がった。
真由子は驚いて、身体をこわばらせる。しかし、力が入らなくて、起き上がれない。
濡れた手で、ずれた眼鏡を、直す。
「ブラボーッ!」
野太い声で、誰かが、叫んだ。
見回すと、いくつもの個室が、真由子がいる部屋を、囲んでいた。
そこに立っているのは、何人もの、全裸の男女。みな立ち上がり、倒れた真由子を見下ろしていた。
「すばらしい、オナニーだった!」
「パンティへの愛が感じられる、とてもいいオナニーだ!」
「まさか、オマンコの中に、パンティを入れちゃうなんて! すごいわ!」
「すっげー変態っぽかったぜ! すっげー可愛かったぜ!」
「解説オナニーを組み込んだのも、よかったわ! 興奮度、激アップよ!」
「感動した! キミの変態オナニーは、感動に値する!」
盛大な拍手とともに、丸められたティッシュが、倒れた真由子の身体に向かって、投げ入れられる。
それは、精液や愛液を拭いた、ティッシュだ。
オナニストのプレイに対する、賞賛の証だ。
「……あ、あたし、あたしのオナニーで、みんな、イってくれたんですか?」
かすれた声で、真由子はそういった。
面接官たちが、うなずく。
真由子は、感激した。涙が、こぼれる。
「ふふふ。真由子さん、とってもよかったわよ」
「え? ……茉莉さん!」
茉莉も、個室のひとつに入っていた。全裸で、オマンコから愛液を垂らしている。手には、ビデオカメラを持っていた。
「いっぱい、濡れちゃったわ。まだ、収まらないもの」
「茉莉さん……。それじゃあ、あたし……」
茉莉は、にっこりと、笑った。
「もちろん、合格よ!」
「茉莉さん!」
「新しいオナドルの誕生だ!」
万雷の拍手の中、真由子は立ち上がり、ぺこりとおじぎした。
これが、あたし。
これが、あたしのオナニー。
あたしは、プロのオナニストに、なったんだ!
「オ、オナニスト!? 高崎が、プロのオナニスト、だって!?」
担任の先生が、あんぐりと、口を開けた。
午後の、狭い生徒指導室。窓の外からは、部活動に汗を流す男子の声が、聞こえてくる。
真由子は、真面目な顔で、うなずいた。眼鏡が、キランと光る。
「はい、先生。あたし、プロのオナニストになります。試験も、合格しました」
「ご、合格? ……マジか」
「はい。6月のデビューに向けて、頑張ってます」
「……デビュー、か」
担任は、息を吐き出すと、柔らかな表情をした。
「成績優秀で、優等生のお前がなあ。オナニストか」
「はい」
「ずっと、決めてたのか?」
「はい」
「そうか。……お母さんの、影響か?」
「え? ……先生、知ってたんですか?」
真由子は、目を丸くする。
「まあな。実は、ファンなんだ。DVDも、全部持ってる」
担任は、恥ずかしそうに、頭を掻く。
真由子の母は、史上最年少の9歳でデビューした、プロのオナニストだった。
16歳で引退して結婚し、子どもをふたり産んだ後、離婚して、復帰した。今はもう35歳だったが、熟女オナニストとして、現役だった。彼女のマニアックなオナニーは、熱心なファンが多い。
そうか。真由子は、納得した。担任は、熟女好きだったんだ。それで、女子にいくらいい寄られても、シャットアウトできたんだ。
「高崎。応援してるぞ。頑張れよ」
「はいっ! ありがとうございます!」
真由子は、満面の笑みを浮かべた。
今日も、練習だ。真由子のオマンコの中には、今も、パンティが入っている。
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