中央通りでは、メイドさんがちらしを配ってたり、マイナーなアイドルが歌ってたり、コスプレしたひとが踊っていたりする。カメラを抱えたオタクさんたちが、被写体を求めて、うろうろしてる。
でも、あたしは、中央通りに面したビルとビルの間の小道に、ひとりでぽつんと、立っていた。薄暗くて、ちょっと汚い場所だ。中央通りの喧噪が、わずかに聞こえてくるだけ。
「よっし! やっちゃうんだからね!」
あたしは、覚悟を決めて、コートを脱いだ。
じゃじゃーん!
首に、鈴の突いたチョーカー。脚には、黒と白のしましまハイソックスと、厚底の靴。
たった、それだけ。
つまり、あたしは、なんとびっくり、全裸だったりするのだ!
Cカップのおっぱいも、陰毛のない股間も、丸見えだ。乳首は勃起し、ぷっくりしたすじまんこからは、おまんこ汁がこぼれ、太ももを濡らしていた。
コートを、学生鞄の中に、詰め込む。手が震えて、なかなか入らなかった。
取り返しのつかないことを、やっちゃう。もう、後戻りできない!
あたしは、小道から出た。鈴を鳴らし、ツインテールの髪を揺らしながら、中央通りを、歩く。
さっそく、辺りがどよめきだした。
猛烈に、恥ずかしい。目が回りそうになる。でも、あたしは笑顔を作った。恥ずかしさなんて、表に出さないよっ!
カメラを持ったオタクさんたちが、パシャパシャとフラッシュを焚きながら、無言で迫ってきた。ビデをカメラを回すひともいる。
いいよ。いいよ。可愛く撮ってね。あたしは、笑顔を振りまきながら、歩いた。
想像以上に、ひとが集まってきちゃったみたい。前方に人垣ができて、進めなくなっちゃった。
この辺で、いっか。
あたしは、お尻を、アスファルトの地面に、下ろした。冷たくて、ざらざらする。
ちりん、と、首の鈴が、鳴った。
円を描くように、オタクさんたちが、あたしを取り囲む。何人くらい、いるんだろう。かなりの人垣だ。
耳が、きーんと、してきた。気が遠くなりそうなのを、我慢しながら、みんなに向けて、ぱかっと、脚を広げた。
さあ。いよいよだよっ!
「ふふふっ。あたし、アヤっていいまーす。15歳の
女子高生でーす! よろしくねっ!」
とびっきりの笑顔で、首を可愛くかしげながら、そういった。
「うおおおーっ! アヤちゃーん!」「なになに? 全裸アイドル? 新しいっ!」「おっぱい、しゃぶりてぇー!」「パイパンじゃん! つるっつるじゃん!」「15歳!?
女子高生!? ちょっと前まで、中学生!?」「若い! 肌白い! スタイルいい!」「すじまんこ! すじまんこだよ!」「わっふるわっふる!」「アヤちゃん、可愛いーっ!」周りのみんなが、爆発したように、騒ぎ出す。
「くぱぁ」
あたしがそういいながら、指で、すじまんこを広げると、カメラのフラッシュが、一斉に瞬いた。
「くぱぁ、キター!」「す、すげえ! アヤちゃん、すげえよ!」「ヤバイ! これ、やばいよ!」「ネ甲、降臨!」「おまんこ!
女子高生の、おまんこ!」「ピンクだ! 新鮮な、ピンクのおまんこだ!」「やった! 初めて本物のおまんこ見た!」「zipで欲しい!」「濡れてる! びしょびしょだ!」
すごーい歓声っ!
みんな、あたしのおまんこで興奮して、勃起しちゃってる。ズボンの上からでも、わかっちゃうよ。
「アヤ、オナニーしまーす!」
うおおおっ! と、どよめきが大きくなる。
あたしは、オタクさんたちの視線を浴びながら、おっぱいを揉み始めた。指先で、乳首をつねる。ちりんちりんと、鈴が鳴る。
「ふあぁっ!」
思わず、声が漏れちゃった。
だって、大好きな秋葉原で、たくさんのオタクさんに見られながらの、野外
露出オナニーだもん。
気持ちよすぎるよ!
ぴんと勃ったクリトリスを、指で弾いた。ぬるぬるのおまんこの中に、指を2本入れて、かき混ぜる。くちゅ、ぬちゅっと、えっちな音が漏れるけど、囲むひとたちの荒い息に、掻き消された。
不思議だなぁ、と、あたしは思う。
誰も、襲ってこないんだね。
あたしのオナニーを、食い入るような目で、鑑賞している。黙って、撮影している。
ふふっ。可愛いひとたちめ。
「ねえ。この中に、童貞のひとって、いる?」
あたしは、思い切って、そういった。
しーんと、した。オタクさんたちは、目をぱちくりさせてる。
そっか。自分からいい出すのは、やっぱ嫌なのか。
よーし。それじゃあ、ハッパかけちゃうぞー!
「童貞くん! あたしのおまんこで、筆下ろし、しませんかー?」
あたしがい終わらないうちに、あちこちで、「はい!」「はい!」と、手をあげるひとが出てきた。
あははっ。やっぱ、こんなにいるんじゃない。
しばらくすると、ほとんど全員が、手をあげた。
あたしは、ゾクゾクした。
ここにいる、全員の童貞、もらっちゃうぞ!
「じゃあ、いちばん最初に、あたしと
セックスしちゃう童貞くんは、あなた!」
太ってて、不潔そうなオタクさんを、指名した。バンダナを巻いて、リュックを背負ってる、絵に描いたような、オタクさんだ。
「おうっ!? ボ、ボクです、かっ!?」
「はいっ! ナマでいいですよ。もちろん、中に出してください!」
「な、中出しぃ!? こ、こんな、可愛い女の子に、な、な、な、中出しぃぃーっ!?」
彼は、あたしの前に出ると、震える手で、いそいそと、ズボンを下ろした。身体に似合わず、ちいさなおちんぽを、あらわにする。
あちゃー。ハズレだね。粗チンだなあ。
「きゃっ。可愛いおちんぽですねっ!」
いちおう、こういっておこう。
「お、おちんぽ! オ、オレのおちんぽ、ア、アアア、アヤちゃんに、ナ、ナマで、い、入れちゃうよっ!?」
「さ、どーぞっ!」
あたしは、指で、くぱぁっと、おまんこを広げた。とろとろで、柔らかくなってる。
「じ、
女子高生の、お、おまんこおぉぉぉーっ!」
太ったオタクの童貞くんは、地面に膝をつくと、勃起した粗チンを、あたしに突き立てた。
「はにゃーん! ……んっ?」
あれ? 挿入しているはずなのに、ぜんぜん感触がない。童貞くんは、おなかを揺らしながら、腰を振ってるけど、ちっとも気持ちよくないよ。
でも、別の部分で、快感が迸った。
みんなに見られてる。ハメられているとこを、撮影されている。あたし、秋葉原で、青姦しちゃってる!
あーん、すごい! 失神しそうになっちゃう!
「あっふうーっ! アヤちゃぁああ――んっ!」
あたしの中に、熱いものが、注がれた。
え? もう?
1分もせずに、イっちゃったの?
太った童貞くんが、おちんぽを抜くと、あたしのおまんこから、想像以上の濃くて大量のスペルマが、どぼどぼとあふれ出してくる。
「す、すっごーい! 溜まってたんだね! あたしの中に、こんなに、いっぱい!」
こっちには、素直に驚いた。
あたしは、指で、スペルマを掻き出した。いくらでも、出てくるみたい。
「い、いやあ。うへへ……」
太った童貞くんは、気まずそうな顔で、ズボンを上げながら、人垣の中に消えていった。
ふーん。童貞のオタクさんって、こんなもんか。
だったら、いくらでもいけるね!
「じゃあ、次のひと! あたしの中から、このスペルマを、カリで、掻き出してください!」
あたしは、元気いっぱいの笑顔で、そういった。
「ふおおおーっ! つ、次は、オレ! オレが、かかかか、掻き出すっ!」
ガリガリに痩せたオタクさんが、細長いおちんぽを、あたしに突き刺した。彼も、1分くらいで、イってしまった。さらさらの精液が、あたしのおまんこから流れ出した。
次々と、オタクの童貞くんが、あたしのおまんこを、使う。
ぎこちなく腰を振って、あたしの中で、射精する。
ちりんちりんと鈴が鳴り、ツインテールの黒髪が揺れる。、
けど、おっぱいまで手を伸ばしてくるひとは、あんましいなかった。みんな、あたしのおまんこに、夢中みたい。
中には、とってもぶっといおちんぽを持ってる童貞くんがいて、あたしを感じさせてくれた。やっぱ、膣をごりごりこすられると、気持ちいいよね。
それにしても、みんな偉いね。ちゃんと、順番守ってくれる。
「あたしも、いいかな?」
メイド服を着た女の人が、前に出てきた。細くてスタイルのよいおねーさんで、けっこー可愛い。
「わあ、メイドさんだ! いいですよ!」
「やった! このにおいに、釣られてきちゃいました。じゃあ、いただきまーす!」
彼女は、あたしのおまんこに口をつけた。
ぷちゅ、くちゅっと、おまんこを嘗める。舌の動きが、とっても上手だった。指で、クリトリスを刺激してくれるのも、忘れない。
「はわぁん! メイドさん、クンニ、じょうずだよぉー!」
あたしは、仰け反って悶える。
このひと、素人じゃないな。
ずるずるーっと、音がした。あたしのおまんこの中に、たっぷり入ったスペルマを、おいしそうにすすっている。ゴクリと、飲んじゃった。
「んぱっ! おまんこに入ってた、たくさんのセーシ。おいしいわっ!」
「はわわ。メイドさん、スペルマ、大好きなんですね」
「うふ。あなたも、味わう?」
あたしがうなずくと、彼女は口に含んだスペルマを運んでくれた。キスをしながら、白濁としたスペルマを、味わう。彼女の手が、あたしのおっぱいを這う。優しく、時には激しく、揉んでくれる。とても慣れた手さばきだ。すっごい、気持ちいい。
ぷちゅ、と、唇を離す。
「……うふ。よかったわ。アヤちゃん。ありがとう!」
メイドさんは、満足げにそういって、去っていった。
淡泊なひとだなー、と、あたしは思った。精神的に、満足したいタイプなのかな。
どうせなら、彼女のおまんこも、嘗めてみたかった。レズプレイなんて、したことなかったから。
「ア、アヤちゃん! ア、アナルって、つ、使っちゃ、ダメっすか?」
待ち構えていた童貞くんが、裏声で、そういった。
やっと、きましたか!
「もっちろん、いいですよー! アナルで童貞捨てるなんて、ステキですね!」
「はいいっ!」
あたしは、四つん這いになった。おまんこからこぼれたスペルマが、どろりと、アナルを濡らす。
実は、あたしは、アナル
セックスの方が、好きだったりするのだ。締め付けも、強いはず。
熱くて、硬いものが、あたしのアナルに、ずずっと、挿入される。
あーん! 気持ちいいっ!
「あっ! ひぃーっ!」
ありゃ?
彼は、10秒くらいで、射精してしまった。
ふふふ。キミたちには、ゆる目のおまんこの方が、よさそうだね。
「オ、オレは、おまんこ! おまんこでお願いします!」「ボクは、こ、肛門! つまり、ア、ア、ア、アナルが、いいですっ!」「パイパンまんこで、童貞捨てます!」「お、おまんこー! じゅ、15歳の、パ、パ、パ、パイパン、まんこーっ!」「アナルぅーっ!
女子高生の、アナルぅーっ!」「祭りだーっ!」
オタクさんだち、飢えてるなあ。
おまんこで、アナルで、あたしは童貞くんのスペルマを、搾り取る。
感じちゃう! よがっちゃう! すごいよぉ、オタクさんたち!
気付くと、あたしのお尻の下には、スペルマだまりができていた。
強烈な、スペルマのにおい。
日曜日の昼間、太陽の下で、アスファルトの上で、あたしは、
乱交セックスをしている。
気持ちいい! たまらないよ! 癖になっちゃいそう!
思い切って、やっちゃって、本当によかった!
「次は、オレ!」「ぬおおお!
女子高生の、おまんこーっ!」「な、なななな中出し!」「こ、この中出しっ! 一生の思い出にしますっ!」「アナル! アナル!」「じょっ、女子高生中出しプレイっ!」「とろとろの、パイパンまんこーっ!」「じゅ、15歳の、お、女の子と、ナ、ナマで、中出しセーックス!」
「あっは――ん!」
どれくらい、
セックスしていただろうか。
みんな、がっつきすぎ。
あたしのおまんこと、アナルは、ゆるゆるになっちゃった。体力的にも、限界だよ。
そろそろ、潮時だね。
「それじゃあ、もうおしまいにします! 最後に、みなさん。あたしに、いっぱい、いーっぱい、スペルマ
ぶっかけてくださーい!」
あたしは、大きな声で、そういった。
「うおおおお――っ!」「
ぶっかけ、キター!」「じょ、じょ、女子高生に、ぶぶぶ、
ぶっかけぇーっ!」「すげえ! アヤちゃん、最高!」「ま、待ってましたぁーっ!」「いっぱい出すぞぉーっ!」
あたしを囲むオタクさんたちが、一斉に、声をあげる。
輪が、縮まった。彼らは、いそいそと、勃起したちんこを、取り出し、しごきはじめる。
あたしは、べちょべちょのスペルマだまりの上に座り、顔を上げて、スペルマが降ってくるのを待つ。
すぐに、降ってきた。
どばどばと、白濁とした汁が、降ってくる。
あたしの顔に、ツインテールの髪に、おっぱいに、お尻に、オタクさんたちの、濃くて大量のくっさいスペルマが、
ぶっかけられる。
「あーん! すごいよー、みんなーっ!」
舌を出して、降ってくるスペルマを受け取りながら、あたしは喜ぶ。ぬるぬるのスペルマを、身体中に塗りながら、喘いだ。
息ができなくなってむせたり、目に染みて涙が出たりしたけど、最高に気持ちよかった。
スペルマが、ある程度やんだところで、あたしは立ち上がった。
おまんこから、だらりと、スペルマが流れ落ちる。
うわ! こんなに入ってたんだ!
なんて、驚いてる場合じゃないや。
「よっし。今日は、おしまいでーす! また今度、このアキバで逢いましょーう!」
大きく手を振りあげて、あたしは叫んだ。
早く、逃げなくちゃ!
鞄の中から、コートを取り出して、身に着けた。そして、走り出そうとする。
でも、甘かった。
オタクさんたちの壁が、がっちりと、行く手を塞いでた。
「ちょ! オレ、まだ、童貞だよ!」「だ、出したんねぇぇ! もっと、ぶ、ぶ、ぶ、
ぶっかけたいぃーっ!」「15歳のおまんこで、筆下ろしさせてくださーい!」「アヤちゃん!
ぶっかけせさせて! ぶっかけさせて!」「パイパンまんこ、使わせてぇーっ!」「オ、オレは、アナルでお願いします!」
オタクさんたちが、あたしに襲いかかってきた。コートをはがされ、靴下まで奪われた。
「やだっ! ら、らめぇぇ!」
「らめえ、キター!」「か、可愛いーっ!」「じょ、女子高生の、おまんこーっ!」「オレたちの、アヤちゃーん!」
「ちょっと待って! 順番! 順番に、おちんぽ出してーっ!」
「ラジャーッ!」
オタクさんたちは、全員同時に、敬礼のポーズを取った。
まったく、調子いいんだからっ!
あたしは、再び、童貞のオタクさんたちに、おまんこを提供せざるを得なくなった。
あいかわらず、どいつもこいつも、1分以内に射精する。こんなゆるゆるなおまんこで、よくイけるよね、と感心しちゃう。
17時に、なった。
歩行者天国が、終了する時間だ。いくらなんでも、終わりでしょ?
「どうする? まだ、こんなに残ってるぞ」「アヤちゃんのおまんこで、童貞捨てたいっ!」「おっしゃ! 私のビルに連れ込もう! 空いている部屋があるんだ。アヤちゃんに、提供するよ!」「やった! 素晴らしい!」「グッジョブ!」「よかったね、アヤちゃん! いっぱい、中出ししてあげられるよ!」
「……ふえ? ええええーっ!?」
あたしは、オタクさんたちに担がれ、中央通りに面したビルに、連れ込まれた。
倉庫っぽい、暗い部屋だった。あたしは、机の上に寝かされた。童貞くんたちが、あたしに挿入する。
今度こそ、ルールが、なくなっちゃった。
順番なんて、ない。あたしは、フェラチオをし、差し出されたおちんぽをしごいた。あたしにまたがって、パイズリするひとも出てきた。最後は、あたしに向かって、どぴゅどぴゅと、射精してくれる。
童貞くんたちの精液を浴びているうちに、ベッドと、ソファと、撮影機材が、揃えられた。
部屋も、明るくなる。照明が並べれられ、レフ板が設置された。スペルマにまみれたあたしを、たくさんのオタクさんたちが、撮影する。
なによこれ! みんな、手際がよすぎない?
さらに、いろんな種類の、コスプレ衣装が、並べられた。
「衣装だったら、いくらでも持ってくるぜっ!」「すげえ! コスプレ解禁だぁ!」「グッジョブ!」「アヤちゃん、やったね!」「スク水! スク水! スクール水着に、ニーソックス!」「オ、オレは、春麗がいい!」「い、いいかな? アヤちゃん?」
「ふわーん! もう、なんでもするよーっ!」
あたしは、もはや無抵抗だった。
だって、抵抗したって、無駄だもん。
衣装を着せられ、写真を撮られ、ハメ撮りされ、中出しされた。
尽きることない童貞くんたちの精液を、オタクさんたちのスペルマを、あたしは浴び続けた。おまんことアナルとお口で、搾り取り続けた。
あーん! 気持ちいいけど、これって、酷いよーっ!
解放されたのは、なんとびっくり、半年後だった。
日曜日の昼間は、中央通りで。それ以外は、ビルの一室で、童貞くんや、オタクさんたちと、
乱交し続けた。
親には定期的に連絡を入れていたけど、学校に行くことができなかったから、中退しちゃった。
あたしは、思い知った。
秋葉原の童貞くんを、嘗めちゃいけない。
やつらの数は、無限だ。世界中から、童貞くんが集まってたみたいだった。そして、秋葉原に集まるオタクさんたちは、みな、性欲魔人だ。1時間で、回復しちゃうし、趣味がマニアックだ。
あたしは、もはや、どんなプレイでも受け入れられる肉体に、なってしまった。
おっぱいのカップも、CからEになっちゃってた。巨乳の、仲間入りだ。
「……おうちに帰って、エロゲーでもしようかな」
あたしは、久しぶりに、エロゲーショップに、足を踏み入れた。
なんともいえない、独特のにおいを、肺に吸い込む。
「おっ! アキバの女神様! お世話になってます! 今日は、オフですか?」
店長らしきひとが、あたしに頭を下げる。
あれ? このひと、常連のひとじゃない。
「うわっ! 可愛いっ! このコが、アキバの女神?」「すげえ! アキバの女神に、逢っちゃった!」「可愛いなあ。スタイルいいなあ」「頭ちいさくて、腰が細くて、お、おっぱいが、でかい!」「すいません! 写メ、いいっすか!?」
辺りが、ざわめく。
そりゃそうか。
あたしは、秋葉原の有名人になっちゃってたんだ。
知らない間に、写真集とか、イメージビデオが、リリースされてたのだ。
あたしのファンになってくれたプロのミュージシャンが、作曲してくれて、CDまで出しちゃってた。デビュー曲のタイトルは、「アキバのスペルマ
女神」。そーとー売れていて、今月末には、アルバムが出ちゃうみたい。プロモーションビデオは、中出しされながら、歌ってるビデオ。5分間のワンカットで、30人のオタクさんが、あたしに射精するという、とんでもないビデオだ。
秋葉原のあちこちに、あたしのポスターが、貼られている。あたしの歌が、流れている。
あたしは、すっかり、秋葉原のアイドルです。
ま、いっか。
「ね、キミってば、童貞くん? あたしのおまんこで、筆下ろししちゃわない?」
「は、はいっ! しちゃいたいです! よ、よろしくお願いしますっ!」
あたしは、今の自分の環境に、満足しちゃったりしていた。